SBIホールディングス(HD)傘下のSBI新生銀行は11日、東京証券取引所に再上場を申請したと発表した。7月末にも約2300億円の公的資金を完済する見通しで、完済した上で上場する方針を示していた。

 SBI新生銀の前身は日本長期信用銀行(長銀)。バブル経済崩壊の影響で経営危機に陥り、多額の公的資金が注入された。長銀が新生銀に衣替えした後も業績が低迷し、大手銀行で唯一、公的資金が残っていた。

 SBIHDが2021年に株式公開買い付け(TOB)を通じ新生銀を連結子会社化した後、SBI新生銀に社名を変更して上場廃止となった。