17日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ上空に放った照明弾とみられる光=ガザ境界のイスラエル側から撮影(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】米ニュースサイト、アクシオスは17日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉を巡り、仲介役の米国などがイスラエルとイスラム組織ハマスに対し、イスラエル軍のガザ撤収の規模拡大を含む新たな停戦案を示したと報じた。イスラエルが「大きな譲歩」を示したことで、双方の溝が「埋まってきている」としている。

 ガザ停戦交渉はカタールの首都ドーハで続いており、60日間の停戦中にハマスが拘束する人質10人と18人の遺体を引き渡す案が協議されている。交渉ではイスラエル軍のガザ撤収規模が重要な争点の一つとなっている。

 アクシオスによると、これまでイスラエルは、ガザ最南部ラファとエジプトの境界にある「フィラデルフィ回廊」から北5キロの地域に軍が駐留することを主張してきたが、新たな提案ではその範囲を北1・5キロに縮小。ガザとイスラエルの境界でも軍の駐留範囲を幅1キロとすることに同意した。いずれもハマスの要求に近づいたとしている。