当確者の名前に花が付いた、自民党本部のボード=21日午前0時35分、東京・永田町

 石破茂首相(自民党総裁)は21日午前、衆院に続き参院でも与党少数となった参院選結果を受け、臨時役員会を党本部で開く。今後の政権運営の在り方について協議するとみられる。午後に公明党の斉藤鉄夫代表と党首会談を開催し、連立政権継続を確認する。その後、党本部で記者会見に臨み、改めて続投する意向を表明する。

 立憲民主党の大串博志代表代行は、東京都内で選挙結果を巡り記者団に見解を示す。他の野党幹部も午後に記者会見などを実施する。

 首相は、森山裕幹事長や木原誠二選対委員長ら党執行部を続投させる方針。ただ「必達目標」と位置付けた過半数維持を実現できず、党内で首相の責任を問う声が上がる可能性もある。

 首相は20日夜の民放番組で、続投する理由の一つとして、8月1日に期限を迎える日米関税交渉を挙げ「全身全霊で立ち向かう」と強調した。政権安定に向け、予算案や法案の成立に必要な多数派形成へ引き続き一部野党の取り込みを模索する。立民、日本維新の会、国民民主党は連立入りを否定している。