石破茂首相(自民党総裁)は21日、衆院に続き参院でも与党少数となった参院選結果を受け、党本部で臨時役員会を開いた。トランプ米政権との関税交渉など目の前の課題に対して責任を果たしたいと述べ、続投の意向を伝えた。続いて公明党の斉藤鉄夫代表と公邸で党首会談を開催。連立政権継続を確認したとみられる。首相は午後に党本部で記者会見に臨む。立憲民主、国民民主両党は、与党大敗を踏まえ対決姿勢を強めた。
首相は役員会で、参院選大敗について「国民の審判を重く受け止める必要がある。敗因をしっかり検証する」と述べた。近く検証総括委員会を設置し、都道府県連から意見聴取するなど敗因分析を進める。
首相は、森山裕幹事長や木原誠二選対委員長ら党執行部を続投させる方針。ただ「必達目標」と位置付けた過半数維持を実現できず、党内で首相の責任を問う声が上がる可能性もある。
首相は20日夜の民放番組で、比較第1党を得たとして「いかに政治空白をつくらないかということは考えていかねばならない」と語った。