総務省統計委員会は22日、コメ(水稲)の単位面積当たりの収穫量見通しなどを示す「作況指数」廃止に向けた議論を始めた。猛暑などの影響を反映できず、農林水産省が収穫量を正確に把握できなかったことがコメ価格高騰につながったとの批判が出ていた。統計委が今後答申をまとめ、総務相が廃止を承認する見通しだ。
農水省が作況指数を含む作物統計調査の計画変更を11日付で申請していた。2025年産から集計を取りやめる計画で、統計委は専門部会を複数回開き、廃止の妥当性を審議する見込みだ。
作況指数は1956年に開始。気候変動で算定手法が実態と合わなくなってきたとして、小泉農相が6月、廃止方針を示していた。