三菱自動車は22日、中国でのエンジン生産事業から撤退したと発表した。需要低迷を受け現地企業との合弁関係を今月解消した。三菱自は2023年に中国での車両生産からも撤退しており、経営資源を今後成長が見込める東南アジアなどの重要市場に集中させる。
合弁会社は中国航天汽車などと遼寧省瀋陽市で1997年に設立。三菱自や地場メーカーの車両向けにエンジンを供給してきた。三菱自の車両生産撤退後も生産を続けてきたが、中国市場の電気自動車(EV)への急速な需要シフトなどを受け撤退を決めた。アフターサービスは継続する。
合弁解消後も工場はそのまま生産を続け、従業員の雇用も継続される見通しだ。