カルロス・ゴーン被告(ロイター=共同)

 フランスの予審判事は22日、元日産自動車会長カルロス・ゴーン被告=会社法違反罪などで起訴=が率いていたフランス大手ルノーと日産の企業連合の統括会社がダチ文化相に多額の弁護士報酬を支払っていたとして、汚職などの罪で両者を起訴した。フランスメディアが伝えた。

 ゴーン被告はレバノンに逃走中で、公判に出廷するかどうかは不透明。

 報道によるとダチ氏は欧州連合(EU)欧州議会議員だった2010〜12年、統括会社から顧問料として90万ユーロ(約1億5千万円)を受領したとされる。捜査当局はダチ氏が顧問をしていた実態はなく、実際は欧州議会への違法なロビー活動への見返りだったとみている。