原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などが主催する原水爆禁止世界大会が26日、福島市で始まった。政府による原発回帰のエネルギー政策を非難し「(東京電力福島第1原発事故の)被害者の心の痛みを忘れたかのような方針転換は到底認められない」とするアピールを採択した。
原水禁の染裕之共同議長は、2040年度の電源構成で原発比率を2割程度にするとの国のエネルギー基本計画について「東京電力柏崎刈羽原発の再稼働などを前提としており非現実的だ」と強調。福島県平和フォーラムの角田政志共同代表は、「古里や健康を奪われた人々の生活再建や権利回復は不十分。原発事故は終わっていない」と訴えた。