英北部スコットランド・ターンベリーを訪れているトランプ米大統領=28日(ゲッティ=共同)

 【ターンベリー、キーウ共同】トランプ米大統領は28日、ロシアに「今日から10〜12日後」の8月上旬までにウクライナとの停戦合意に応じるよう求めた。9月上旬までの50日以内としていた期限を短縮した。合意がなければ制裁関税を課す方針。訪問先の英北部スコットランド・ターンベリーで記者団に話した。

 自身が仲介する和平交渉の膠着打開に向け、さらに対ロ圧力を強めた。

 ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)は28日、トランプ氏の発言について「新たな最後通告は戦争への一歩だ。ロシアとウクライナの間でなく、彼自身の国との間で起きる」とX(旧ツイッター)に投稿し、けん制した。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は「人命を救い、戦闘を終結させることに焦点を当てたトランプ氏に感謝する。ウクライナは和平への取り組みを続ける」と歓迎した。

 トランプ氏はロシアのプーチン大統領と「何度も話をして、何度も話が終わったと思っていた。それでも彼は攻撃を続けて市民を殺害した。とても失望している」と語った。