【北京共同】中国の国家インターネット情報弁公室は31日、米エヌビディアの人工知能(AI)半導体「H20」に安全保障上の懸念があるとして、同社の責任者に対して説明や資料提出を求めたと発表した。
同室は、H20に位置情報を追跡したり、遠隔操作により停止したりする機能が搭載されている可能性を指摘した。データセキュリティー上の観点から説明を求めたという。
H20はエヌビディアが米国の輸出規制を回避するため、中国市場向けに性能を落とした製品。トランプ米政権は4月にH20も規制対象としたが、その後の米中協議を経て規制を緩和した。エヌビディアは、対中輸出を再開すると表明したばかりだった。