陸上の富士北麓ワールドトライアルの男子100メートル予選で力走する桐生祥秀(左)。9秒99をマークした=富士山の銘水スタジアム

 陸上男子100メートルで元日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)が3日、山梨県の富士山の銘水スタジアムで行われた富士北麓ワールドトライアルの予選2組(追い風1・5メートル)で、9秒99をマークした。桐生が9秒台を出すのは日本選手で初めて10秒台の壁を突破した2017年以来2度目。

 世界選手権東京大会(9月)の参加標準記録(10秒00)も突破。日本陸連の選考基準では参加標準記録突破者で日本選手権の順位が高い選手が優先的に選ばれるため、日本選手権覇者の桐生は代表入りが確実となった。

 日本選手権7位の守祐陽(大東大)も追い風1・3メートルの予選3組で10秒00を出し、参加標準記録を突破した。