7月、東京都内の街頭モニターに表示された「熱中症警戒アラート」

 環境省と気象庁は5日、過去最多となる44都府県に「熱中症警戒アラート」を出した。全国的に危険な暑さが予想されるとして、浅尾慶一郎環境相は同日の記者会見で「エアコンを適切に利用し、こまめな水分や塩分の補給を徹底してほしい」と述べ、熱中症予防の行動を取るよう呼びかけた。

 環境省によると5日は北海道、秋田県、高知県を除く44都府県に警戒アラートを発表。関東などで過去に例のない暑さとなる可能性があるとしている。浅尾氏は「ここ数年、警戒アラートが増えている」と指摘し「本来であれば防げる熱中症が多く発生していることに危機感を持っている。高齢者や子どもの見守りをお願いしたい」と述べた。