バングラデシュ暫定政権のユヌス首席顧問(ロイター=共同)

 【ニューデリー共同】バングラデシュ暫定政権を率いるユヌス首席顧問(85)は5日、総選挙を来年2月に実施する意向を表明した。地元メディアが伝えた。同4月に実施する考えを示したこともあったが、早期実施を求める主要政党や軍に配慮したとみられる。

 ユヌス氏は国民向けの演説で、来年2月のラマダン(断食月)前に選挙を行うよう選挙管理委員会に要請すると述べた。来年のラマダンは2月17日か18日に始まる。ユヌス氏自身は総選挙に出馬しない考えを既に明らかにしている。

 昨年8月に当時のハシナ政権が学生デモの激化で崩壊に追い込まれた後、暫定政権が憲法や選挙制度などの改革を進めている。