来日中のウクライナのオレクシー・ソボレフ経済・環境・農業相が6日、大阪市内で共同通信と単独会見し、トランプ米政権が検討中のロシアの貿易相手国に対する2次制裁について「停戦実現に向けて非常に効果的だ」と述べた。米国製兵器の調達を拡大するとともに、ウクライナ製無人機の対米輸出を推進する方針を表明した。7月の就任後、日本メディアのインタビューに応じるのは初めて。
トランプ政権は近く、対ロ制裁やロシア産原油を購入する第三国への2次制裁を巡る方針を決定する見通し。ソボレフ氏は2次制裁について「包括的な内容になるだろう。ロシアが戦争に投入する資金の流れを遮断できる」と期待感を示した。
中国やインドは欧米の制裁に従わず、ロシア産原油の購入を続けている。ロシア産原油の流通停止はエネルギー価格の高騰を招くとの懸念が各国で上がる中、ソボレフ氏は中東ペルシャ湾岸の産油国が増産することで高騰を回避できると強調した。(共同)