阿波おどりの開催期間中に南海トラフ巨大地震が発生した際の避難手順を確認するため、実施された図上訓練=6日午後、徳島市役所

 徳島市と阿波おどりの実行委員会は6日、開催期間中に南海トラフ巨大地震が発生した際の避難手順を定めた新たな対応計画を策定した。昨年は南海トラフ地震臨時情報が発表される中で開催。当時の課題を踏まえ、けが人への対処や救助活動を明確化し、関係機関の連携を強化する。阿波おどりは11日に開幕する。

 期間中は開催地域周辺を流れる新町川の満潮と重なり、河川津波による浸水の危険性が高まるほか、会場全域が液状化する可能性がある。計画では避難誘導に関し、川に架かる橋を通行止めにして右岸と左岸で避難場所を区分。スピーカーとライトを搭載したドローンで避難を呼びかけるとした。