「原爆の日」を迎え、試合前に黙とうするJ1広島と清水の選手ら=6日、エディオンピースウイング広島

 広島への原爆投下から80年の「原爆の日」を迎えた6日、サッカーの第105回天皇杯全日本選手権4回戦が行われ、J1広島が広島市のエディオンピースウイング広島でJ1清水と対戦。被爆地で活動するクラブとして、平和への思いを胸にプレーし、3―0で快勝した。

 試合前には黙とうがささげられ、広島OBで日本代表の森保一監督も参加。午前には平和式典にも出席し「平和であることのありがたみを感じた。サッカーに関われるのも平和があるからこそ」とかみしめるように話した。

 後半に2点目のゴールを奪ったFW中村草太は「当たり前のようにサッカーができている喜びを感じながら、プレーした」と感慨を込めた。