米ハワイの海岸に打ち上げられたプラスチックごみ(米海洋大気局提供)

 【ワシントン共同】ロイター通信は6日、スイスで開かれているプラスチックごみ汚染を防ぐ国際条約の政府間交渉を巡り、米国がプラ生産の規制に反対するよう複数国に文書で要請していたと報じた。生産規制の導入に熱心な欧州連合(EU)や太平洋の島国などに対抗する姿勢を鮮明にした。

 スイス・ジュネーブで条約制定に向けた政府間交渉が始まったが、生産規制には原料となる石油を産出するサウジアラビアなど中東諸国やロシアも反対の姿勢。条約制定は合意見通しが不透明となった。

 文書は交渉開始時に配布された。米国は生産規制のほか、プラスチックの性能向上のために加えられる添加物への規制にも反対の姿勢という。