前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で九州は8日、大雨となった。鹿児島県の薩摩、大隅地方で線状降水帯が発生。気象庁は霧島市に大雨特別警報を出し、土砂災害への最大級の警戒を求めた。前線が停滞するため、九州は10日にかけて激しい雨が続く恐れがある。
気象庁は記者会見で、特別警報が発表された地域ではこれまでに経験したことのない大雨で、既に災害が発生している可能性が極めて高いとして「直ちに身の安全の確保を」と呼びかけた。他の市町村にも発表する可能性がある。
霧島市は市内全域に、鹿児島市は一部地域に「緊急安全確保」を発令した。
気象庁によると、霧島市の溝辺では午前4時40分までの24時間に491・5ミリ降り、同地点の観測史上最大となった。