長野県警は9日、北アルプス白馬岳の標高約2900メートル付近で、低体温症とみられる症状で動けなくなっていたいずれも群馬県の65〜78歳の男女3人を救助した。このうち無職清水勇一さん(78)=同県高崎市=が死亡した。他の2人は命に別条はないという。

 大町署によると、新潟県糸魚川市の蓮華温泉から計8人で7日に入山。うち5人が白馬岳に向かい、3人が動けなくなった。同行者が付近の山小屋に助けを求めた。天候の回復を待って9日朝、長野県警ヘリコプターで3人を救助した。