8日、米ハワイ州マウイ島ラハイナ沖で、山火事犠牲者の追悼儀式「パドルアウト」に参加し、水しぶきを上げる人たち(共同)

 【ラハイナ共同】102人が死亡した2023年の米ハワイ州マウイ島の山火事は8日、発生から2年となった。被害が集中した西部ラハイナのビーチでは被災者ら数百人が集まり、サーフボードで沖合に出て死者を悼む伝統儀式に参加した。多くの被災者の精神状態が悪化したことが調査で新たに分かり、健康不安の長期化が懸念される。

 追悼儀式「パドルアウト」の参加者は、ビーチから約100m沖合の船へこぎ出し、海上で並んだ。旋回するヘリコプターから白や赤などのプルメリアの花びらがまかれる中、水をかき上げたり、歓声を上げたりした。

 山火事では、建物約2200棟が焼けた。被災地では更地が目立ち、再建は道半ば。