建設現場を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(手前右)に同行するキム・ボクナム少将(右端)と素性不明の党幹部(左から2人目)=6月、平壌の江東地区(朝鮮中央通信=共同)

 【北京、ソウル共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の視察にたびたび同行している建設部門の側近2人が7月中旬以降、中国・北京を訪れていたことが10日、分かった。中朝関係に詳しい消息筋が明らかにした。建設事業に関する重要任務のためとみられる。側近の訪中が確認されるのは珍しい。北朝鮮の公式メディアは2人の訪中を報道していない。

 消息筋によると、1人は軍の旅団長、キム・ボクナム少将。軍で建設作業に従事する部隊を統率しているもようだ。もう1人は党所属の幹部で、氏名などは公開されていないという。

 2人は7月12日に北京を訪れ、15日に帰国した。中国滞在中の詳しい動向は分かっていない。