サンマ漁の主力である棒受け網漁が10日解禁され、北海道東部の港から計56隻が出漁した。根室市の花咲港からは全国の大型船など計38隻が出発。港には船を見送る人が集まった。近年は不漁が続いており、50代の男性船員は「どれだけ取れるかは未知数。せめて昨年と同じぐらいは取りたい。重油代も高い」と漏らした。
全国さんま棒受網漁業協同組合(東京)によると、2024年の全国のサンマ水揚げ量は3万8695トン。1981年以降で最低だった22年(1万7910トン)の約2倍となったが、最も多かった08年(34万3225トン)の約1割。
棒受け網漁は、サンマが光に集まる習性を利用し集魚灯で網に誘導する。