【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)加盟国の外相は11日、ロシアが侵攻を続けるウクライナ情勢を巡り15日開催予定の米ロ首脳会談を前に、オンラインで緊急会合を開いた。終了後、EUのカラス外交安全保障上級代表は声明で「ロシアが完全かつ無条件の停戦に応じていない以上、いかなる譲歩も協議すらすべきではない」と訴えた。
カラス氏は、ロシアに対する譲歩は「過去にうまくいったことは一度もないし、今のプーチン(ロシア大統領)に対してもだ」と指摘。トランプ米大統領がロシアへのウクライナ領の割譲を認める可能性を示唆したことを念頭に、EUとして安易な妥協は認めないとの立場を改めて強調した。