カンボジアの新たな空の玄関口となるカンダル州のテチョ国際空港ターミナル=11日(共同)

 【プノンペン共同】カンボジアの新たな空の玄関口となるテチョ国際空港が南部カンダル州にほぼ完成し、9月にも運用が始まる。「テチョ」は「強い最高軍事司令官」を意味し、上院議長で前首相のフン・セン氏が国王から与えられた称号。同氏が整備を主導しており、政治的な遺産にしたいもようだ。

 新空港から首都プノンペン中心部までは約25キロ。広さは約2600ヘクタールで、約4千mの滑走路を備える。訪問者にカンボジアの文化に触れてもらおうと、ターミナル内に高さ9mの仏像や、伝統的な様式の彫刻を展示。国花である「ロムドゥオル」の木も配置された。

 整備費用は20億ドル(約2960億円)以上。