大阪・関西万博会場に直結する大阪メトロ中央線は14日、早朝に運転を再開した。13日夜に電気系統のトラブルで運転を見合わせ、帰宅できなくなった大勢の来場者とスタッフが会場内で一夜を過ごした。14日は午前9時半に開場した。日本国際博覧会協会は1時間遅らせて午前10時に開場とするとしていたが、入場ゲート前の混雑を考慮して早めた。
会場内では13日深夜、複数のパビリオンが休憩用に開放された。来場者が帰宅できない事態と、開場を遅らせるのはいずれも4月13日の開幕以来初めて。
大阪市消防局と大阪府警によると、14日朝までに気分不良や熱中症の疑いで36人が救急搬送された。いずれも軽症という。警察官が駅周辺の雑踏警備や会場内の警戒に当たり、大きなトラブルはなかった。
中央線は8月13日夜、コスモスクエア(大阪市住之江区)―阿波座(同市西区)間で運転を見合わせ、会場東ゲートに直結する夢洲駅に来場者が集中、一時構内への入場を規制した。
大阪メトロ中央線は会場に直結する唯一の鉄道路線で、来場者輸送の7割を担う大動脈。