14日午前6時ごろ、北海道函館市の男性(62)から「クマが自宅の裏の畑を荒らしている」と110番があった。函館中央署によると、体長約1メートルのヒグマ1頭が家庭菜園の作物を荒らしながら約1時間とどまり、その後山に姿を消した。男性が撮影した映像には、ヒグマがトウモロコシをくわえ、周辺をうろつく様子が写っていた。
北海道南部では同日、函館市以外でもヒグマの仕業とみられる食害が相次いだ。江差町の住宅付近の家庭菜園ではスイカ15個ほどが、厚沢部町の水田でも稲が約10平方メートルにわたってそれぞれ食べられた。水田ではサイズの異なるクマの足跡が見つかり、警察は複数個体に荒らされたとみている。