5月、T4練習機が墜落した入鹿池で捜索する自衛隊員=愛知県犬山市

 航空自衛隊は14日、5月に愛知県犬山市のため池に墜落したT4練習機の引き揚げ作業を15日から開始すると明らかにした。池に浮かべた足場にクレーンを載せ、回収する。作業は9月まで続く見通し。

 空自によると、これまで海上自衛隊や民間のダイバーが機体の破片などを収集。大型部品の引き揚げに向け、建設会社と契約した。回収物を分析し、事故原因の特定を進める。

 事故は5月14日午後に発生。空自小牧基地(愛知県)離陸の約1分後、高度が急低下して墜落し、搭乗の隊員2人が亡くなった。