トランプ米大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は15日、半導体への新たな関税率を来週か再来週に発表すると明らかにした。税率を「当初は低くして米国に工場を設ける機会を与え、一定期間後に非常に高くする予定だ」と話した。

 ロシアのプーチン大統領との会談が開かれる米アラスカ州に向かう大統領専用機内で、記者団の取材に応じた。

 トランプ氏は、鉄鋼への追加関税も同じく再来週にかけて発表する考えを示した。だが、鉄鋼は既に6月に50%に引き上げ済みで、真意は不明。これまで、半導体と医薬品への追加関税を近く明らかにすると述べていた。

 トランプ氏は半導体製造の国内回帰を目指している。今月上旬には、半導体に100%程度の関税を課す考えを明らかにした。米国での生産を約束した場合は関税を免除する意向も示していた。

 日本政府は米国との交渉で、半導体や医薬品について、米国が他国に課す最も低い税率が日本にも適用されることを確認したと説明している。