会談後、共同記者発表するロシアのプーチン大統領(左)とトランプ米大統領=15日、米アラスカ州アンカレジ(ロイター=共同)
 会談のため米アラスカ州アンカレジのエルメンドルフ・リチャードソン米軍基地に到着し、握手するロシアのプーチン大統領(左)とトランプ大統領=15日(AP=共同)

 【アンカレジ共同=木梨孝亮、崎勘太郎】トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は15日(日本時間16日)、米アラスカ州アンカレジの米軍基地で会談した。トランプ氏は会談後の共同記者発表で、最大の焦点だったロシアとウクライナの停戦合意には「至らなかった」と明らかにした。プーチン氏は「危機の根本的な原因を除去しなければならない」と従来の強硬な主張を繰り返した。

 3年半続くロシアによるウクライナ侵攻開始後、米ロ首脳が対面で協議したのは初めて。ロシア通信によると、会談は2時間45分だった。停戦交渉が難航する中、具体的な成果を示せなかった。

 トランプ氏は「多くの点で合意したが、大きな問題がいくつか残っている」と説明した。具体的な内容は明かさなかった。ウクライナのゼレンスキー大統領に電話で結果を伝えると述べた。プーチン氏は次回の米ロ首脳会談のモスクワ開催を提案した。

 トランプ氏はエルメンドルフ・リチャードソン米軍基地でプーチン氏を出迎えた。両氏の対面会談は2019年6月以来。