大阪・道頓堀のビル火災で、現場付近に設置された献花台=20日午後

 大阪市中央区の繁華街・道頓堀で発生したビル火災で、犠牲になった消防隊員2人の死亡推定時刻が火災現場に到着した約10分後だったことが20日、大阪府警への取材で分かった。2人は消火活動中に5階天井が崩落し、ビルに取り残されたとみられる。死因は酸素欠乏による窒息で、府警などが詳しい経緯を調べている。

 府警などによると、火災は18日午前に発生した。亡くなった消防司令森貴志さん(55)と消防士長友光成さん(22)らは午前10時ごろ現場に到着。7階建てビルの1階から入ったとみられる。

 大阪市消防局は21日に事故調査委員会を立ち上げ、事故原因の調査を本格化させる方針。