JR東海は20日、リニア中央新幹線静岡工区の工事に関し、大井川上流の沢の水生生物の生息状況を確認するため、9〜10月に実施する現地調査の計画を示した。水生生物を捕獲したり、水中に残る生物由来のDNAから分布を推測したりする。静岡県庁で開かれた沢の流量や生態系に与える影響を議論する専門部会で説明した。
JRは計画策定に当たり5〜8月、県職員が同行し、流量の減少が予想される八つの沢を含む、計15の沢周辺を確認。作業の安全確保が難しい4カ所を除いて実施するとしている。
部会後、平木省副知事は取材に「(計画が示されたことは)大きな一歩だ」と評価した。