陸上自衛隊は20日、大分県の日出生台演習場で、心肺停止状態で見つかり死亡した20代の3等陸曹2人について、司法解剖の結果、いずれも落雷による感電死と判明したと発表した。当時、県内全域に雷注意報が出ていた。

 陸自によると、2人は同県の玖珠駐屯地を拠点とする西部方面戦車隊所属。先輩と後輩の関係で、ペアを組んで戦車隊の偵察潜入訓練に参加していた。戦車隊は17日、2人と連絡が取れなくなり訓練を中止。18日午前0時過ぎ、演習場内の高台で倒れている2人を発見した。約1時間後に死亡を確認した。

 大分地方気象台によると、17日早朝から午後9時ごろまで、県内全域に雷注意報が出ていた。