イスラエルが建設した分離壁=2月、ヨルダン川西岸アブディス

 【エルサレム共同】イスラエル政府は20日、ヨルダン川西岸での大規模な入植地建設計画を承認した。地元メディアが伝えた。予定地はイスラエル占領下の東エルサレムと西岸の大規模入植地の間に位置する。西岸のパレスチナ人の移動が困難になり、将来のパレスチナ国家樹立を阻む恐れがあるとして、国際社会が強く反発し、計画が長年停止されていた。

 自治区ガザでの人道危機を受け、7月以降、パレスチナ国家承認を表明する国が続出。対パレスチナ強硬派の極右スモトリッチ財務相が「対抗措置」として、計画の承認を進めていた。