栃木県立高校の教諭古口大輔容疑者(38)が校内で盗撮した疑いで逮捕された事件で、勤務先と前任校で計30台を超える小型カメラが見つかり、多くは女子トイレや更衣室の蛍光灯付近に取り付けられていたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。容疑者は設置をほのめかしており、県警は前任校を含めて数年前からカメラを隠し、盗撮していた疑いがあるとみている。
県警が容疑者宅などを捜索し、マイクロSDカードやハードディスク、工具を押収していたことも分かった。
捜査関係者や県教育委員会によると、カメラは現在の勤務先で20台以上、前任校で11台見つかった。いずれの学校でも多くは蛍光灯の部品を一部外して記録媒体を隠し、レンズのみを露出させていた。インターネットで部品を購入し、カメラを自作した可能性があるという。
現在の勤務先では蛍光灯のほか、天井の点検口に穴をあけ設置されたカメラもあった。容疑者は「夜間に侵入してカメラを設置したり、マイクロSDを交換したりした」と供述している。