インタビューに答えるケニアのウィリアム・ルト大統領

 ケニアのウィリアム・ルト大統領は22日、日本との自由貿易協定(FTA)の早期締結に意欲を示した。両国間の輸出額は「ケニアの方が圧倒的に小さい」と述べ、貿易不均衡を是正する必要があるとした。横浜市で同日まで開かれた第9回アフリカ開発会議に合わせて来日し、共同通信のインタビューに応じた。

 ルト氏は、日本からの輸出額が10億ドル(約1500億円)規模なのに対し、ケニアの対日輸出額は7千万ドルにとどまると説明した。ケニア産の紅茶やアボカドなど農産品に対する関税を撤廃し、日本市場への輸出を拡大したいと語った。

 日本はこれまで、アフリカのどの国ともFTAや経済連携協定を締結していない。