【アンドーバー共同】米防衛大手RTXコーポレーションの事業部門レイセオンの幹部ジェニファー・ゴティエ氏は27日、同社が開発・製造する米海軍向けの次世代レーダー「SPY―6」について、日本の自衛隊を含めた他国への配備に期待を示した。「複数の国と配備計画を協議している」と述べた。
ゴティエ氏は海上能力担当のナンバー2。SPY―6を製造する東部ボストン近郊アンドーバーの工場で共同通信のインタビューに応じ、日米同盟の対処力強化に向けた米軍と自衛隊の連携で防衛産業協力が「基盤になる」と語った。
SPY―6は米海軍の原子力空母やイージス艦など60隻以上に搭載される予定で、日本政府も自衛隊が今後導入するレーダーの候補の一つとして検討を進めるとみられる。ゴティエ氏は米海軍とのデータ共有など「相互運用性の面で優位性がある」とアピールした。
ゴティエ氏は、SPY―6の部品製造には日本の三菱電機(東京都千代田区)と三波工業(横浜市)が参画しており、企業間の協力関係は「拡大の一途だ」と話した。