自民党の森山裕幹事長は30日、鹿児島県鹿屋市で講演し、党内で相次ぐ総裁選前倒し要求をけん制した。報道各社の世論調査で石破茂首相(党総裁)の辞任は「必要ない」との回答が多数に上った現状を念頭に「国民世論と党内世論が乖離しているとすれば非常に怖い」と述べた。
昨年の衆院選や7月の参院選での大敗に触れ「党を預かる幹事長として責任を感じる」と陳謝した上で「今からどう立て直していくか、ということを考えなければならない」と強調した。派閥裏金事件などを念頭に「自民党も反省しなければいけないことが、たくさんある」とも訴えた。