国家資格「介護福祉士」を取得すれば在留資格が得られることから、合格できるかどうかは大きな分かれ目。施設側も外国人職員の夢の実現のため、さまざまなサポートをしています。

幸紀会は昨年度受け入れ開始

 岐阜市の幸紀会では、昨年度から特定技能のネパール人4人を受け入れています。4人は昨年4月に来日して半年間は日本語学校と介護福祉士実務者研修に専念し、10月からは日本語学校に通いながら法人内の特別養護老人ホーム燦燦でアルバイトをしています。

食事の準備をするネパール出身のシャンタさん(左)とニシャさん=岐阜市鏡島南、燦燦

 そのうちアルヤル・シャンタさんとギミレ・ニシャさんは日本語学校が一区切りついたため、今年4月からは仕事に専念しています。2人とも母国では小学校の先生をした後に来日。2人とも「介護福祉士を取って長く日本で頑張りたい」と目を輝かせます。

 昨年4月に来日したもう2人は10月から仕事に専念する予定。今年4月にも3人が来日しており、近々、燦燦で働き始める予定です。

 幸紀会は今後も外国人職員を増やしていきたい考えで、施設近くに寮を用意したり、eラーニングを取り入れてそれぞれのペースで学べるようにしたりと準備を進めています。燦燦の松成副施設長は「ネパールの職員は文化も違う中、頑張っていますし、日本人職員もネパールの文化を知ろうとしてくれています。法人としてしっかりとサポートしていきたい」としています。