選手権4強エースが流れを変え、甲子園組が応えた―。第73回春季東海地区高校野球大会岐阜県大会岐阜地区予選は29日、大野レインボーで準決勝を行い、県岐阜商と岐阜総合が決勝に駒を進めた。県岐阜商は、退任する田所孝二監督が地区優勝で有終の美を飾ることを目指した岐阜第一と対戦。序盤に0―4とリードを許す苦しい展開となったが、四回からマウンドに上がったエース柴田蒼亮が気迫の投球で流れを変え、その後、小刻みに点を重ねて、6―4で逆転勝ちした。(岐阜新聞デジタル独自記事です)
◆気迫の岐阜第一にエース柴田がワンランク上の力投で立ちはだかる
3月末で退任し、神前俊彦新監督にチームを委ねる田所監督。田所監督が掲げた県岐阜商を倒して地区優勝の目標に向けた、岐阜第一ナインの闘志はすさまじかった。失策が多く、投手陣も安定しなかった準々決勝までとは別のチームのような試合運びだった。
背番号12のエース内山大誠が左腕から切れのいいストレートとスライダー、さらにはチェンジアップを投げ分け、強打県岐阜商に的を絞らせない。
打撃陣も、昨夏の甲子園で明豊(大分)に4回、横浜(神奈川)に5回と無失点好投の左腕渡辺大雅に襲いかかる。二回、4番三浦大駕のチーム初ヒットを足場に8番奥村太陽が先制打。三回には先頭で左翼二塁打の1番森山獅優が、2番丸岡空翔の中前打で生還し、加点すると、5番久保優星に2ランが飛び出し4―0。夏県王者を追い詰め、ベンチは最高潮に盛り上がった。
「ボールは悪くなかった。持ち味の相手のタイミングをずらすコースにも決まっていた」と振り返る県岐阜商渡辺大。だが、「間の取り方がうまくいかず、相手ペースで試合を運ばれてしまった」と悔しがる。
昨秋、新チームの公式戦初戦となる県大会2回戦の岐阜総合戦で序盤に失点して流れを失ったままに敗れた苦い記憶がよみがえる。
だが、この窮地の重苦しい空気を、昨夏甲子園4強の立役者のエース柴田が一変させる。
四回裏、マウンドに上がるといきなり連打を浴びたが、送りバントを自ら処理して三塁アウトにすると、二塁ゴロ併殺打で追加点を許さなかった。
◆エース力投に実績十分の甲子園組が応え、下級生も燃える
エースの勢いあるストレート、スライダーの切れに打線も応える。...

























