北アルプス岐阜県側の開山行事「播隆(ばんりゅう)祭」が10日、高山市奥飛騨温泉郷村上の村上神社で開かれ、関係者が夏山シーズンの到来を祝い、登山者の安全を祈願した。

 

 笠ケ岳や槍ケ岳を開山した念仏僧、播隆上人の偉業をたたえて営まれ、今年が61回目。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、例年100人近く集まる参列者を減らし、地元の観光、山小屋の関係者約20人が参加した。

 境内の播隆塔前で神事を営んだ後、福地若連中が郷土芸能の「鶏芸」を奉納。羽根をあしらった冠をかぶり、鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らし軽快に舞った。福地温泉民芸同好会は獅子舞の「へんべとり」を披露した。

 県北アルプス山岳遭難対策協議会によると、昨年度の岐阜県側からの登山者は3万3572人だった。