子宮移植の臨床研究実施計画について、記者会見する藤田医大の木須伊織教授=28日午前、愛知県豊明市
 子宮移植の臨床研究のイメージ

 藤田医大(愛知県豊明市)は28日、子宮がない女性の妊娠や出産を可能とする子宮移植を実施するため、臨床研究の実施計画を学内の審査委員会に申請したと発表した。26日付。生まれつき子宮がない「ロキタンスキー症候群」の患者ら3人程度が対象で、実現すれば国内初の移植手術となる。

 記者会見で藤田医大の木須伊織教授は「来年中には実施したい」と述べた。

 計画では、第三者の子宮を移植し、事前に凍結保存したパートナーとの受精卵を子宮に入れ、妊娠・出産を試みる。病気で子宮のない女性にとって恩恵となる一方、救命のためではない移植を実施することや、健康な人から摘出することに対して倫理的課題も指摘されている。

 藤田医大は子宮移植に関するワーキンググループを6月に立ち上げ、臨床研究に向けた議論を進めていた。子宮の提供者は母親など親族関係にある女性を想定している。

 日本医学会は2021年7月、少数例に限った臨床研究として、子宮移植の実施を容認する報告書を公表した。

 グループによると、14年にスウェーデンで初の出産例が報告された。