笠松ラウンド第1戦で勝利を挙げ、笑顔の松本一心騎手。総合4位で2年連続のYJSファイナル切符をゲットした

 「今年もファイナリストだ」。笠松からただ一人参戦した松本一心騎手が地方勢(西日本)4位で2026ヤングジョッキーズシリーズ(YJS)のファイナルラウンド進出を決めた。笠松アイドルホースのスティルアイライズとボッチョの主戦で、デビュー4年目の21歳。笠松ラウンド第1戦で大きな1勝を挙げて2年連続、中京芝コースなど大舞台で勇姿を見せることになった。

 西日本6場で繰り広げられた地方、中央の若手騎手による激戦。笠松ラウンドに続く名古屋ラウンドがトライアル「オワリ決戦」。地方、JRAそれぞれ総合ポイント上位4人がファイナリストになった。

 ■最後の切符1枚「同点で抽選」の可能性もあった

 地方勢では1位の新庄海誠騎手(兵庫)と2位の近藤翔月騎手(高知)が笠松でファイナル確定。名古屋で残りの切符2枚をかけた戦いとなった。第1戦2着の小笠原羚騎手(愛知)が第2戦で勝てば、松本騎手と同点の末「抽選」でラストの1枚をゲットする可能性もあり、熱いバトルになった。

 小笠原騎手はデビュー2年目の19歳。最後の一戦、猛追したが3着で惜しく突破ラインに届かず総合5位。松本騎手は5着、7着でポイントを伸ばせなかったが、総合4位に粘り込んだ。東海勢2人の戦いを中心に笠松、名古屋ラウンドの激戦を振り返った。

笠松でのYJS出場騎手紹介式。ファイナル進出へ闘志を燃やす地方、中央の若手10人

 ■笠松第1戦、松本騎手が豪快に差し切り

 まずは笠松ラウンド。最高気温30.3度(岐阜市)で「秋の真夏日」となった暑い1日。地方騎手4人、JRA騎手6人がエネルギーを爆発させて熱い戦いを繰り広げた。5R後、ファンの前で出場騎手の紹介式が行われ、駆け付けた遠方や地元の熱狂的な応援団から「頑張れ、いちとー」「れいちゃん、頑張れよ」などと全員に大きな声援が飛んだ。

 今回で最後のYJS出場となった松本騎手。昨年は名古屋、佐賀で計2勝を挙げて西日本地方勢トップ通過を果たした。ファイナルラウンドでも渡辺竜也騎手(総合8、9位)を上回る笠松勢過去最高の総合7位に入る健闘を見せた。トライアルラウンドの成績上位4戦のポイントで総合順位を決定。松本騎手は佐賀で5着、5着、金沢で8着、2着と好位をキ-プし挑んだ。

笠松第1戦、松本騎手はケルティックハーツに騎乗し、鮮やかに差し切って1着ゴールイン

 笠松第1戦、松本騎手はケルティックハーツ(牡4歳、伊藤強一厩舎)に騎乗。後方待機策から3コーナーに向かってインを突き、ペースを上げて好位へ。4コーナーで3番手に上がると外に出して、逃げた柴田裕一郎騎手(JRA)らの2頭を豪快に差し切った。応援する地元ファンは「いちと来た~」と大歓声。1番人気に応える鮮やかな騎乗で場内を沸かせた。

 ■インから外出し必勝パターン「差せるか差せないか、届いて良かった」

 上がり3F38秒8で決め手を発揮し、すごい脚だった。松本騎手は初騎乗だが「力ある馬だったので信じて乗った。どこから仕掛けようかと内だけを見ていた」と地の利を生かし、インから最後の直線で外出しの必勝パターンに持ち込んだ。

 この日は既に6鞍騎乗し1勝2着2回で馬場傾向も把握。逃げるだけでなく差してもいいレースができている松本騎手。作戦は「それなりの位置で。(前走で乗った)加藤聡一さんには『どこからでも競馬ができる馬』と聞いて」。多崩れなく「ずっとそこそこの着に来ていた馬で、ペースが遅く流れも向いて、人気ない逃げ馬が2着に残った」と最後は馬場の真ん中から豪快に差し切った。

 これで30ポイントをゲット。総合70ポイントで例年ならファイナル当確ラインだが、本人は「まだまだ分からないです」と冷静だった。                  

伊藤強一厩舎のケルティックハーツで勝利を飾った松本騎手

 ■「おめでとう」とファンの声援に迎えられ

 第2戦後の勝利騎手インタビューでは「おめでとう」とファンの歓声に迎えられてお立ち台へ。「勝てて良かった。ペースは速くならないと感じ、それなりに付いていって、しまいに懸けようと内々でロスなく回った。最後は差せるか差せないか微妙でしたが、何とか届いて良かった」ときっちり半馬身差の勝利。「人気してたんで、あー良かったという感じですね」

 ゴール前では「いちとー」という声援が大きかった。「ハイッ、何となく聞こえました」としっかり人馬にも届いていた。30ポイント加算できた気持ちは「うれしいですね。でも(総合ポイントは)3位だと思うんで、気を抜かずに名古屋でも頑張ります。よく行ってる競馬場なんで、積極的に乗って勝てたらいいです」

 スタート直後から内に入れて「あまり外は回りたくなかった。(馬群が詰まった)勝負どころの3コーナー手前で他の騎手をかわして、うまいこと内にねじ込めたのが大きかった」と2年連続のファイナル進出に手応えをつかんだ。

勝利騎手インタビュー後、応援に駆け付けたお母さんにも花束を手渡した松本騎手

 地元ジョッキーの勝利にファンも大喜び。スタンドではお母さんも兵庫から駆け付けて一心騎手の活躍ぶりを見守った。記念撮影後には花束も手渡し、勝利という最高の結果で晴れ姿を披露できた。

 ■小笠原羚騎手、ポイント的に「勝たないとまずいですね」

 1戦目、10番人気で逃げ粘って2着の柴田裕一郎騎手(栗東)はシリーズ4回目の2着、総合80ポイントでJRA西日本勢のトップに立った。自ら「また2着かあ。『複勝の男』みたいになってますけど、1回ぐらい『単勝』(勝利)を取らせてください」と苦笑い。3着の新庄海誠騎手(兵庫)は「1、1、2、3着なんでさすがに超えてくる人いないだろう」と余裕の笑顔。続く笠松第2戦も2着で総合100ポイントに伸ばし、最終的にもトップ通過となった。

笠松で5着後「勝たないとまずいですね」と巻き返しを誓っていた小笠原羚騎手

 5着の小笠原羚騎手(愛知)は「ずぶい馬だと聞いていたんで前めには行こうかなと。でも思ったよりも掛かっちゃって、苦しい流れになりました。切れる脚がなくてちょっとずつ伸びてくる馬で早めに動きたかったが、ちょっと遅れた。うまく運べば4着ぐらいはあったかなと、悔しいです。(総合4位以内に入るのは)勝たないとこれはまずいですね。頑張ります」と巻き返しを誓った。

 ファイナル進出なら中京でも騎乗可能となるが「行きたいです中京。JRAで乗れるのはこういう機会でないと。経験も違ってくると思うので。でも勝たないと厳しいですね」。レース映像も見ながら、後ろにいた松本騎手がインから上がっていく姿に「いいところ行くなあ」と感心も。チャンスは残り少ないが、地元・名古屋で地の利を生かし、大まくりは果たしてあるのか。
 

笠松第2戦は大久保友雅騎手が10番人気コスモフィネスで先行争いを制して1着。松本騎手は9着

 ■第2戦は大久保友雅騎手、10番人気で1着ゴール

 笠松第2戦は大久保友雅騎手(JRA)が最低の10番人気コスモフィネス(牝4歳、柴田高志厩舎)で2頭の先行争いを制して1着ゴール。3連単31万円超で大荒れとなった。松本騎手は後方のまま9着。「2戦目も人気してたんですか(5番人気)。全然走る感じがしなかった」と掲示板には届かなかった。
小笠原騎手も7着に終わった。

笠松ラウンドで勝利を挙げ、喜びの大久保友雅騎手(左)と松本一心騎手

 勝った大久保騎手は「いい競馬ができ、結果を出すことができて良かった。返し馬の1歩目が勢い良かったので、ゲートも速いだろうと理想のポジションにつけられた。人気はなかったですが、折り合いも良くいい手応えで逃げ馬に並びかけていった。プラン通りに勝てました」と会心の一撃を喜んだ。

名古屋での騎手紹介式で細江純子さんに意気込みを聞かれる各ジョッキー

 ■名古屋第1戦は小笠原手2着、松本騎手5着

 1週間後の名古屋ラウンドも秋晴れの下、ファイナル進出へ13人が若いエネルギーを爆発させた。騎手紹介式では元JRA騎手の細江純子さんにそれぞれ意気込みを聞かれ、松本騎手は「普段名古屋にはよく来ているので、経験を生かして頑張りたい」と。小笠原騎手も「地元なので頑張ります」と闘志を燃やした。笠松で期間限定騎乗中の阿部基嗣騎手(高知)には「あべちゃんコール」も沸いた。「ありがたいですね。ファイナルへ行けるよう頑張ります」と声援に応えた。

 名古屋第1戦は小笠原騎手がイノセンスで逃げ、長谷川蓮騎手のイザベルソレイユがぴったりマーク。ゴール寸前、小笠原騎手は押し切れずに半馬身差の2着。長谷川騎手が1番人気に応え差し切り、ファイナル進出を決めた。松本騎手は2番人気ワウワウワウで後方から最後の直線よく追い込んだが5着が精いっぱい。「なかなかペースが上がらなくて前へ行った馬が有利になりました」と差し馬には展開が向かず、ポイントを伸ばせなかった。阿部騎手は6着でファイナル進出を逃した。

名古屋第1戦、長谷川蓮騎手のイザベルソレイユで差し切りV。小笠原騎手2着、松本騎手は5着

 ■最終戦「小笠原騎手が勝ち、松本騎手が5着以下」なら抽選

 第1戦を終えて、残る地方勢のファイナル切符は1枚となり、松本騎手が70ポイント。小笠原騎手は48ポイントだが、最後に勝って松本騎手が5着以下なら70ポイントで同点となる。上位着順も「1、2、5、5着」と全て同じで並ぶため、ルール上、最後は抽選で決まる可能性もあった。

 検量室前で2着の小笠原騎手は「スタートも速くハナに行った。みんな来なくて、はまったかなあと。最後は追い比べで半馬身負けちゃいました。ファイナルへは『行けません、どう頑張っても』」と諦めていたが「勝てば松本騎手と並ぶかも」と知らされ、驚きとともにモチベーションがぐっと上がった。

第1戦後、取材陣に「最終戦、同点で抽選になる可能性がある」と知らされた松本騎手と小笠原騎手

 ■松本騎手「頑張ってください」お互い健闘誓う

 そこで取材カメラの前に現れたのが5着の松本騎手。「次のレース、小笠原騎手が勝ったら並ぶかも」と聞いて「勝ったら同点ですか。じゃあ着狙いというか、勝つつもりで乗ります。あと射程圏内は羚ちゃんだけですか」ともつれる展開に、まだ余裕の笑顔を見せながらドキドキ感も。4位争いが2人に絞られ「阿部騎手はもうアウト」と聞いて、同期でもある松本騎手は「かわいそうに。5着を譲ってあげるよ」とも。

 最終戦に向けて小笠原騎手は「勝ちます。地元なんで馬の癖は聞いたので、はまればいけるかなと」。これに対して松本騎手は「頑張ってください。僕は4着以上を」と同じ東海勢としてエールを送ると、小笠原騎手も「お互い頑張りましょう」と健闘を誓い合った。

 もし同点になったら抽選になると聞いた松本騎手は「じゃんけんでいいんじゃないですか、抽選は嫌な感じ」とも。確かに抽選負けはつらい。かつてハヤヒデも草野球大会の準決勝で完投したこともあったが、引き分けの末に抽選負けした苦い経験があり、後味も悪かった。

名古屋第2戦、1番人気トッピゴーに騎乗したJRAの田山旺佑騎手が勝利。小笠原騎手は3着、松本騎手は7着

 ■小笠原騎手惜しくも3着、松本騎手が最後の1枚ゲット

 名古屋第2戦は松本騎手11番人気、小笠原騎手4番人気でともに後方からの競馬になった。有力馬に騎乗した小笠原騎手が勝って同点になる可能性も十分にあり、ハラハラした展開となった。

 向正面で一団となって、2人は追撃を開始。ケイズエルミー騎乗の小笠原騎手は大外からラスト3F38秒8の最速で末脚を爆発させ追撃したが、脚を余して3着でゴールイン。松本騎手もカナアミデスマッチでよく追い込んだが7着どまり。第1戦でファイナル進出を逃した阿部騎手は、第2戦では「松本騎手への援護射撃」のように果敢にハナを切って見せ場をつくり、3コーナーまで粘ってくれた(最後しんがり負け)。

 笠松、名古屋の若手2人によるファイナル進出争いが決着。松本騎手が最後の1枚をゲットした。勝ったのは1番人気トッピゴーに騎乗したJRAの田山旺佑騎手でトップ通過。この日騎乗した柴田裕一郎、河原田菜々、大久保友雅騎手もファイナル進出を決めた。

 ■ファイナル進出の松本騎手「積極的な競馬で優勝を目指したい」

 第2戦は伸び切れず7着に終わった松本騎手。「脚をためて、あとは展開次第でどこまで来られるかな」と奮闘したが、目標の4着以上とはならず。それでもファイナル進出を知って「本当ですか、良かったです。安心しました。去年もファイナルに行って中京でも乗ったんですが、今年はしっかり積極的な競馬で優勝を目指したい」と闘志満々。2年連続のファイナリストは笠松では渡辺騎手に続き2人目。「中京は左回りで慣れないですが、何とか頑張りたい」と昨年のリベンジに燃えていた。

笠松第1戦を制し、ゼッケンを手に勝利の余韻に浸る松本騎手

 今回のトライアルラウンドは地方勢も騎乗数が多く(1人8~9レース)「1個勝っても最後まで分からなかった」と松本騎手。自身最後になるYJSは「いい経験ですね。中央や他場の騎手がどういう乗り方するか分からなく、自分の判断力がより一層大事になる。中央の騎手はテンから飛ばすイメージがありますね」。

 昨年のYJSでは勝った名古屋コースだが「まだどこを走っていいか分からなくて難しい。笠松では勝ちパターンがあるけど、名古屋では展開次第でいろいろな勝ち方があって」。YJSでの騎乗馬ゼッケンには「松本一心」の騎手名もあり、とても貴重。笠松での勝利ゼッケンなど全て大事なコレクションとしてお母さんにプレゼントした。

 ■小笠原騎手、YJSはラストか「さっさと100勝します」

 一方、1着ならファイナル進出の可能性があった小笠原騎手。「後ろからの方がいいと馬の癖を聞いていたので。もっと詰めたかったが、前に行った馬が止まらなくて、ちょっと足らなかったですね」と勝ち馬とは2馬身差の3着に終わった。

名古屋第1戦、パドックを周回する小笠原騎手

 「あ~行けないなあ、残念です。ファイナルに行けないのは悔しいですがしょうがない。いろいろな競馬場で流れとか乗り方を知ることができ、いい経験になりました」

 これまで通算78勝で、YJS出場は今回で最後になるかも。他地区や中央の騎手とも対戦し、各地で騎乗したが「(他場へ)もっと行ける機会を増やしてほしいです。シリーズ1回切りのチャンスを生かせなかったが、これもいい経験かな。さっさと100勝します」と悔しさをかみしめながら、来年3月までの減量騎手卒業へと気持ちを切り替えていた。

 ■JRA見習騎手が減少、西日本地区出場は6人

 JRAでは今春の新人騎手が「ゼロ」になるなどデビュー5年以内で100勝以下の見習騎手が減少傾向。今年のYJSでは西日本地区のJRA騎手は出場6人と寂しかった。一方、増加傾向にある地方騎手のYJS出場はデビュー2年目からに変更された(2025年)。

 成績優秀で早く100勝を突破する地方若手は飛田愛斗騎手や望月洵輝騎手のようにYJSには1回しか乗れないケースも出てきた。また2年目の佐賀・長谷川蓮騎手はデビューした昨春から勝ち星を量産。今年3月7日に101勝目を挙げて減量騎手を卒業した。シリーズに出場できなくなっていたが、3月31日にルールの変更が発表され、今年のシリーズに出場できることになった。「長谷川ルール」ともいえる改正となった。

名古屋で第1戦を勝った長谷川蓮騎手(右)と第2戦を制した田山旺佑騎手

 ■長谷川騎手、田山騎手もファイナルⅤ宣言

 第1戦を勝ったのはその長谷川騎手。「なるべく我慢した。最後の直線で離されそうになったが、馬が頑張ってくれた。ラストを1着で終えられて悔いないです。ファイナルに行けるか不安でしたが、決まってとてもうれしい。同じ若手に負けないように優勝を目指します」。長谷川ルールでも注目され、YJSラストチャンスをつかみ取った。

 第2戦を勝った田山旺佑騎手。「いいポジションから馬が粘って頑張ってくれた。差されないようしっかり追った。胸を張ってファイナルに行きたい。初めて進出できたので優勝を目指して頑張ります。川崎では騎乗経験を生かしたいし、普段乗っている中京では負けられない」。秋華賞や菊花賞でGⅠに騎乗し、逆転でYJSトップ通過も果たした。

 出場16騎手が決定したファイナルラウンドは12月17日に川崎、12月19日に中京で開催される。松本一心騎手にとってはラストチャンスになるYJSファイナルの晴れ舞台。昨年は総合7位で「V宣言」も出た今年はさらに上へ、表彰台の頂点を目指して躍動する。

 ■YJS・西日本地区最終順位(P=ポイント)

 ☆地方ジョッキー
①新庄海誠(兵庫)100P ファイナル進出
②近藤翔月(高知)90P ファイナル進出
③長谷川蓮(佐賀)80P ファイナル進出
④松本一心(笠松)70P ファイナル進出
⑤小笠原羚(愛知)55P
⑥城野慈尚(高知)47P    
⑦阿部基嗣(高知)46P     
⑧小谷哲平(兵庫)35P
⑨青海大樹(佐賀)34P    
⑩塩津璃菜(兵庫)24P    
-林悠翔 (佐賀) -(負傷欠場)

名古屋でのYJS出場騎手紹介式。ファイナルラウンド進出を目指して熱戦を繰り広げた

 ☆JRAジョッキー
①田山旺佑 (栗東)87P ファイナル進出
②柴田裕一郎(栗東)80P ファイナル進出
③河原田菜々(栗東)73P ファイナル進出
④大久保友雅(栗東)64P ファイナル進出
⑤和田陽希 (栗東)63P
⑥森田誠也 (栗東)59P 
-川端海翼 (栗東) -(負傷欠場)

 ■東日本地区のファイナル進出騎手

 ☆地方ジョッキー
①高橋優(大井)②藤田凌駕(北海道)③加藤雄真(川崎)④中山遥人(浦和)
 
 ☆JRAジョッキー(美浦)
①長浜鴻緒②水沼元輝③土田真翔④石神深道

キャトルブランシュでネクストスター笠松を制した渡辺竜也騎手

 ■ネクストスター笠松、渡辺騎手&キャトルブランシュ制覇

 競走馬も未来へと輝くフレッシュな2歳馬たちが激突。笠松所属馬限定の重賞「第4回ネクストスター笠松」では、渡辺竜也騎手騎乗の1番人気キャトルブランシュ(牝2歳、笹野博司厩舎)が3番手から抜け出して押し切り、若駒のビッグレースを制覇した。このレース、渡辺騎手は3勝目、笹野調教師は4連覇を飾った。

 3コーナーからはフォールドイン騎乗の筒井勇介騎手とマッチレース。リーディング1、2位の名手による追い比べが長く続いたが、渡辺騎手は先頭を譲らず最後はクビ差でゴールイン。2番人気ギフノオウマサンはスタートで出遅れ、7着に終わった。

 ■笹野調教師V4「すごい先生」、渡辺騎手は「ネクストスター男」

 一騎打ちを制した渡辺騎手は「操縦性が高い馬で最後の直線でも闘争心を見せてくれた。ネクストスターだけでなくもっと大きいところで勝ちたい」。笹野調教師V4については「毎年、強い2歳馬を集めていただき、本当にすごい先生です。結果を出せてホッとしています」とたたえた。

ネクストスター笠松4連覇の笹野博司調教師(左)と優勝3回目の渡辺騎手

 ネクストスター笠松では過去3回、ワラシベチョウジャ、ブリスタイム、ヨサリが優勝馬となったが、その後はいずれも重賞を勝てず。ネクストスターとしては物足りない戦績となっている。「笠松の新星」キャトルブランシュには成長力を発揮し、まずはラブミーチャン記念などで勝ち、大きく羽ばたきたい。

 生え抜き快速馬で2番人気のギフノオウマサンは、逃げてキャトルブランシュが追う展開を多くのファンが予想した。ところがギフノオウマサンは若さでゲート難。後手を踏んで砂をかぶり、まともに走っていなかった。地元ファンが多い馬で、次走巻き返したい。 

 渡辺騎手はネクストスター名古屋をニューハーピー(沖田明子厩舎)であっさり差し切りV。笠松・キャトルブランシュ、高知・リケアボレロに続いて全国のネクストスター戦は10月3勝目という快挙。1年前の佐賀・サキドリトッケンを含め通算6勝目で、笠松発の「ネクストスター男」として、全国区で重賞ハンターぶりを発揮していく。


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 林秀行(ハヤヒデ)著、A5判カラー、182ページ、1500円(税込み)。岐阜新聞社発行。ふらっと笠松(名鉄笠松駅)、笠松町歴史未来館、ホース・ファクトリー(ネットショップ)、酒の浪漫亭(同)、岐阜市内・近郊の書店、岐阜新聞社出版室などで発売。岐阜県笠松町のふるさと納税・返礼品。