外国人職員、めきめき成長中

 介護業界では、今では外国人職員は大きな戦力となっています。介護福祉士国家資格を取得すれば、在留期間を無制限に更新できるようになるため、合格を目指して仕事と勉強に励む外国人も珍しくありません。施設側は、外国人職員がいきいきと活躍できるようにさまざまなサポートをしています。

初の受け入れに知恵絞る(飛騨寿楽苑 飛騨市) 

 飛騨市の飛騨寿楽苑の特別養護老人ホームは今年4月、20代のミャンマー人女性6人を受け入れました。来日した動機は「将来、親に介護が必要になったときに備えて」「友達がすでに日本で介護職をしていて興味を持った」「日本で働いてみたかった」などさまざまです。

4月に来日し、飛騨寿楽苑で働く6人のミャンマー人。法人職員からは普段着などが贈られた=飛騨市古川町是重

 飛騨寿楽苑を運営する岐阜県福祉事業団では、すでに日本に住んでいる外国出身者を雇用したケースはありましたが、来日時のサポートから行うのは初めてのことで、6人が快適に生活するには何が必要かを精査することから始めました。

 まずは自転車で通える距離の物件探しから始めましたが、ワンルームを人数分確保することが難しく、3軒を契約し、うち1軒は4人でシェアしてもらうことにしました。プライベートの確保のため、各個室に鍵があることを条件にして選びました。共同で使う家電製品、自転車など生活に必要なものは、職員の協力も得ながら法人が用意しました。自転車は7台集まり、パンク時などの予備として活用する体制が整いました。

 こうして新生活をスタートさせた6人からは「4人で住めて心強い」「来てすぐはまだ寒かったので、早速いただいた服を着られて良かった」などの声が挙がっています。5カ月がたった現在、言葉の壁は感じながらも「優しく教えてもらえて慣れてきた」「介護の仕事は向いていると思う」と手応えを感じながら取り組んでいます。

 飛騨寿楽苑の平光孝史苑長は「彼女たちの成長をサポートしながら、引き続き全ての職員が自分らしく力を発揮できる職場づくりに取り組んでいきたい」と話しています。