ヤマトサンショウウオの生息地に、幼生を放流する生徒たち=海津市内
生徒たちが育てたヤマトサンショウウオの幼生=同

 岐阜県大垣市中川町の大垣北高校の生徒が21日、絶滅危惧種のヤマトサンショウウオの幼生を、海津市内の生息地に放流した。3月に卵を採取し、同校自然科学部が育てていた1520匹で、2~3センチほどに成長した幼生が休耕田にある湿地に放たれた。

 森や林に生息し、近くの湿地などに産卵する種で、7~13センチまで大きくなる。環境省の絶滅危惧Ⅱ類や国内希少野生動植物種などに指定されており、県内では岐阜市と海津市、揖斐川町で生息が確認されている。

 同校と岐阜高校(岐阜市)では、他生物による捕食を避けるため、卵を採取して幼生まで飼育する取り組みや、生息地の手入れといった活動を続けている。今回も3月に採取した卵を、大垣北高校で育てた。

 この日、飼育を担当した5人が生息地で、幼生を小さなカップに入れて雑木林近くの湿地に放流した。ヤマトサンショウウオは近くの山へ移って成長し、2~3年ほどで繁殖のために湿地へ戻って産卵するという。1年の長沼大雅さんは「短い期間の世話だったが愛着がある。どうすればこういった生物の減少を食い止められるかを調べて、社会貢献したい」と話していた。