見張り台の曲輪からは主郭一帯を望むことができる=可児市久々利、久々利城跡

記者独断の5段階評価

難攻不落度

「防御機能は強固で技巧的」


遺構の残存度

「段々に連なる曲輪群や切岸に、高い土木技術の跡」


見晴らし

「上部からは久々利地域が見渡せる」


写真映え

「連続する切岸は山城らしさ全開」


散策の気軽さ

「比高差は約70メートル、主郭までは所要15分ほど」


 可児市東部の丘陵地にある久々利(くくり)城跡は、斜面を削平した階段状の曲輪(くるわ)が特徴的な「土造りの城」。戦国期に、土岐氏の流れをくむ久々利氏が居城とした。その大規模な土木工事の痕跡からは、同氏が可児地域でいかに威勢を誇っていたかを垣間見ることができる。

 

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