豚コレラの記事をまとめる生徒ら=山県市高富、高富中学校
新聞を使って手作りした干支の置物

県NIEアドバイザー山県市立高富中教諭 原田結花

 今年も残すところわずか。冬休みは新聞を活用できるチャンスです。今回は、二つの事例を紹介します。

 一つ目は、新聞紙を使った干支(えと)づくり。来年の干支のイノシシを作りませんか。NHKのハンドメイド12月号に紹介されていたので早速作ってみました。骨組みは、新聞紙を筒状にして作ります。その後、新聞紙を小さい長方形に切って周りに張ります。何枚も重ね張りして、骨組みが見えないようにします。そのあと新聞紙の上から好きな布を張って仕上げます。布ではなく、新聞の写真記事や英字新聞を張ってもよいと思います。

 こうした工作の良いところは、新聞に触れることです。私も作りながら、こんな記事があったんだと再発見して読むこともありました。低学年のお子さんなら、新聞が身近なものになるきっかけになります。

 二つ目は、新聞記事の収集から1年を振り返ることです。この時期は、1年間を振り返り「今年の十大ニュース」という紙面が特集されます。県内では、国内では、世界ではとそれぞれ発表されます。自分でも、このニュースが入るのではないかと考え、友達や家族と話し合ってみるのもよいでしょう。なかなか、十も考えるのは難しいですが、二つぐらいは見つかるといいですね。

 これらの特集記事は、コンパクトに写真とともにニュースがまとめられているので、資料として取っておくにも最適です。また、今年は、平成の30年間を振り返るような紙面もあるので、必見です。

 私は、クラスの生徒や新聞部の生徒と話し合ってみました。全国では、1位は「北海道の地震、西日本豪雨」でしょうか。県内では、まだ終息しない「豚(とん)コレラ」でしょうか。世界は、「中国とアメリカの貿易摩擦」でしょうか。新聞切り抜きノートなどで普段から新聞記事を収集している子は、見直して考えることもできます。

 入試に向けて勉強を頑張っている皆さんも、新聞を読むことは休息にもなり、面接対策の勉強にもなります。まさに一挙両得です。冬休みにたくさんの皆さんが新聞を手に取ってくれることを期待します。