岐阜新聞社は岐阜県内42市町村を対象に、中高生を含む10代の新型コロナウイルスワクチン接種に関するアンケートを行った。2回目の接種率は23市町で一桁台にとどまり、羽島市、美濃加茂市など4市町は未着手であるなど10代の接種が進んでいない実態が明らかになった。夏休み明けからオンライン授業や分散登校などで感染対策を行う教育現場は通常授業への復帰には難しい判断を迫られそうだ。

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 10代の接種率は、21市では1回目、2回目とも海津市が最高で、それぞれ54・9%、43・4%だった。1回目は下呂市の49・4%、美濃市の48・9%など、2回目は美濃市の39・6%、下呂市の21・3%などが続いた。21町村では1回目は加茂郡七宗町の73・8%、2回目は大野郡白川村の69・7%が最高だった。同村が希望者への接種を終えた一方、羽島市、美濃加茂市、養老郡養老町、本巣郡北方町は6日時点で未着手で、進捗(しんちょく)状況は市町村により差があることが判明した。

 アンケートでは17市町村で接種優先枠を設けていることも分かった。接種率アップを狙ったもので、受験を控えた中3、高3を対象に優先枠を設けるケースもあった。1回目が19・0%、2回目は3・5%にとどまる高山市の担当者は「10代を対象に行った意向調査を元に、これからも10代を対象とした接種の機会を設けていく」と考えを示した。

 高齢者を除く12~64歳のいわゆる一般接種の接種率も尋ねた。1回目は40~60%台、2回目は30、40%台が大半で、政府の示す目標の11月末の希望者接種完了に向け、数字を伸ばしていた。

 アンケートは2~6日に実施。岐阜市は「職域接種の人数のシステム未入力が他市町村と比べて多く、数字が不正確になる」として、10代の接種率を回答せず、中津川市は年代別接種率を公表していないとして非公開だった。飛騨市は開始直後で未集計として回答しなかった。

 県が2日に公表した県全体の10代の1回目接種率は16・1%と、全国平均の17・7%を下回っていた。