2020年に岐阜県内を訪れた観光客数(延べ人数)は、19年から約2200万人減少し4935万7千人で、現在の方法で統計を取り始めた11年以降、過去最低を更新したことが1日、県の統計調査で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、消費額やイベントの入込客数なども軒並み大幅に減少した。

 県内の観光客数(入込客数)は15年から5年連続で7千万人を超えていた。20年は、コロナの感染拡大による緊急事態宣言の発令や、飲食店を中心とした営業時間の短縮や休業、7月豪雨による国道41号の通行止めなどもあり、観光客数は前年比31・1%減の大幅減となった。日帰り客1人当たりの平均消費額は12・0%減の3073円で、宿泊客も含めた観光消費額も直近10年で最も低い1784億円だった。

 19年に過去最多の166万人を記録していた外国人宿泊者数(延べ人数)は、20年は29万人だった。20年は1、2月までは訪日外国人客(インバウンド)が訪れていたが、4月以降は感染拡大の影響でほぼゼロとなり、前年から約137万人減少した。

 観光地別集客数は、1位は土岐プレミアム・アウトレット(土岐市)の510万8千人、2位は河川環境楽園(各務原市、世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふを含む)の291万1千人、3位は高山市街地エリアの159万8千人。上位3地点は前年と同じ順位だが、入込客数は軒並み減少している。

 行祭事・イベントの入り込み客数の1位は花火物語(下呂市)の11万3千人。前年は49位で、6万6千人増えた。2位はチューリップ祭(海津市)の8万8千人、3位は十日市(中津川市)の5万8千人。例年上位のイベントはほとんどが中止となった。

 県観光企画課は今年の観光客数について「昨年同様に厳しい状況。感染状況が落ち着き、徐々に活発化しているが、コロナ禍前と比べて低い状況が続いている」と分析している。