名古屋大と岐阜大を運営する東海国立大学機構は、国内で最大規模の糖鎖(とうさ)の研究拠点となる「糖鎖生命コア研究所岐阜研究棟」を、岐阜市柳戸の岐阜大の敷地内に開設した。予防医療などの基礎となる研究を進め、海外の研究者との連携などに取り組む。15日には同所で開所記念式典や内覧会などがあった。
スマホ見せてグルメ・買い物お得に 岐阜新聞デジタルクーポン糖鎖は、全ての細胞の表面を覆っている分子。別の細胞や病原体などと最初に接触する部分で、免疫や神経の機能、老化、感染症、がんなどにも深く関わっているとされる。しかし、DNAやタンパク質などと比べて研究が進んでいないため、情報が不足しているのが課題という。
岐阜大は約50年前から糖鎖研究に取り組んでおり、今後は名古屋大と連携し、同研究所が国内外の糖鎖研究をリードしていく。今後5年間は認知症や老化についての研究に取り組み、その後は希少疾患やがんなどとの関連を調べていく。
研究棟は7階建てで、延べ床面積4324平方メートル。工事費は約19億円で、実験室や顕微鏡室、細胞培養室などが整備され、最大100人が利用できる集会室もある。研究者と学生約40人が研究に取り組む。
式典には関係者約60人が出席し、テープカットをして祝った。同機構の松尾清一機構長は「糖鎖は生命活動に欠かせないがまだ本格的な研究が進んでいない。糖鎖研究をいっそう加速させようと決意を新たにした」と述べた。門松健治所長は「糖鎖は広く生命科学全体を支える。未来のための基盤整備事業となる」と語った。















