朝もやの中で情緒豊かに浮かび上がる郡上八幡城=2014年、郡上市八幡町(写真家・福田弘二さん撮影)
「日本最古の木造再建城」として人気の郡上八幡城

Q.先日、会員制交流サイト(SNS)で郡上市の郡上八幡城の写真が投稿されていました。朝霧に包まれた「天空の城」と紹介されていて、私も幻想的な風景をひと目見たいと思いました。現地に足を運びたいのですが、霧がよく発生する時期はいつでしょうか。また「天空の城」として全国的に知られるようになった経緯も知りたいです。(岐阜市・20代女性会社員)

◆晴天で風がない日、狙い目

A。城を管理する郡上八幡産業振興公社に聞きました。担当者の小木曽匡さんによると、朝霧は地表の熱が奪われる放射冷却で発生しやすいため、郡上市では晩秋から冬にかけて多く見られ、「晴天で風がない日」がベストコンディションとのこと。夏場でも雨上がりの翌朝など、気象条件がそろえばまれに発生するといいます。

 2007年前後には兵庫県朝来市の竹田城跡が雲海に浮かぶ「天空の城」として注目されましたが、郡上八幡城が天空の城として脚光を浴びるようになったのは、15年に制作したプロモーション用のポスターがきっかけです。地元では見慣れた風景であるため「天空の城」という文言は入れてませんでしたが、朝霧に包まれた白亜の天守がSNSで拡散されてメディアにも多く取り上げられ、話題となりました。

 1枚のポスターの反響は予想以上だったといいます。それまで年間11万人前後だった入場者数も、15年度は約14万5千人に、16年度は過去最多の16万人以上が訪れました。

 人気の撮影スポットは、八幡町から下呂市方面へ抜ける国道256号の堀越峠です。この時期は早朝からカメラマンが集まります。しかし、峠道はつづら折りで見通しが悪く、道幅も狭いため安全とはいい切れません。訪れる際は通行車両などの妨げにならないよう、マナーを必ず守りましょう。